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2010-12-05

京都サイクルフェスタ

家族でもおでかけできて、自転車がいっぱい、自宅から20分ほどの距離と、恵まれに恵まれた条件が揃って、約一ヶ月ぶりにペダルをこいだのでした。

お出かけ先は宝池自動車教習所で催された、京都サイクルフェスタ。今回が第一回の開催です。手作りの素朴なお祭りという雰囲気で、予約すれば高級車にも試乗できます。

ベビーカーに載せられた娘と妻は、会場唯一のヒルクライム(別名:坂道発進)の頂上で観戦。高低差1メートル。

今回は3台ほどに試乗。私のロードはアルミフレームなので他はどんなものなのかと、アルミで有名なアメリカのメーカー「キャノンデール」のブースへ。しかし乗ったのはカーボンフレーム(笑)。でも、自分以外のロードにのる機会ってめったにないから、どんなものでも新鮮な気持ちで乗れます。

二つ目はお世話になっているwhoo bicyclesさんで以前試乗会があったとき「展示のみ」だった、イタリアのメーカー「カレラ」の最高峰モデル。もちろん炭素でできています。今回は試乗できるということで、さっそく申し込みました。

なにせこの1ヶ月、ペダルをはめていないので、うまく乗れるのかどうか心配でしたが、いや体は覚えてますね。頭はすぐ抜けていくのに。しかしまあ、軽い軽い。しかも変速機はシマノの最高級電動モデル。いつもは、ぐいっ、がっちょん、と変速している自分のロードがおもちゃみたいです。きゅきゅん、しゅぱっ と変速が決まります。こんなの反則じゃないですか。自転車って金にものを言わせたら強くなれる、ずっこい競技ですね。

最後にニュージーランドのAvantiというモデルを試します。トライアスロン競技に強いメーカーとあって、石垣島トライアスロンを目指す身としては避けては通れないわけです。漕ぎ出してみると、おおっ、意のままに動く、これがニュータイプか、と、道具が体に合って走ってくれる感覚を味わい感動。バックストレートでおもいっきり踏んでみると力が全て推進力になって突き進んでくれます。これはゴイス。

あと、試乗はしませんでしたが、写真に写っている、今時はもう珍しい鉄製フレームのコロンバス、渋いたたずまいが本日のグッドデザイン賞でした。

外に出るのがつらくなる時期なので、家の中でも自転車をこげるローラを試したり、12月なのにぽかぽか陽気と、そろそろ終わりかけの紅葉の山を眺めながら、楽しいつかの間の休息でした。

京都サイクルフェスタは今回が第一回とは思えないほど、よくできた楽しめるイベントでしたが、次回も企画されているようで、次は公道レースも行うのだとか。実現したら自分の庭みたいなところでのレースですから、これは負けられません。さて、とりあえず体についた肉を、どうやって減らすかだ。<走れよ

2010-11-13

シートポストを探していると

エロいシートポストがありました。

反り返ってるし、穴まで開いてます。
イタリアで、世界一おしゃれな自転車ビルダーと言われるCinelliの「RAM」というシリーズのシートポストです。カーボンの黒光りがゾクゾクします。

このチネリという会社は商品名にとてもこだわりがあるようで、ジミ・ヘンドリックスの名曲「Little Wing」という名前そのものが自転車フレームの名前になってたり。「experience」というフレームも、ジミヘンのバンド「エクスペリエンス」から来ていたり。
会社理念の言葉に「デュシャン」とか「カート・コバーン」という名前が挙げられたりするなど、アートでロックでフェティッシュなイタリアンブランド。



で、このシートポストの名前である「RAM」って何かと思ってたんですけど、私、今年になって「ミクスチャー」に出会うという、失笑気味の時代遅れな衝撃を受けたのですが、Rage Against the Machineの略なんでしょうかね。




すごいですね、この人たち。32歳になって一児の親になってから、エロエロロックでもなかろうに、という気もしないでもないですが、叙情には素直な父親でもありたいもので。

2010-11-12

ソラミミ

とっくに終わった今年のグランツール、「ブエルタ・ア・エスパーニャ2010」のプロモーション映像と音楽が可愛くて、今のまま行くと、今年のマイ・ベストソングになりそうな。
スペインのPreciadosというバンド。


歌詞のサビのところで「ブエールター」って歌ってるのか、と思ったところは
「fuerza」で、「パワー」みたいな意味のようだ。意図的にブエルタと韻を踏んでいるのかなあとか推察するんだけど。
フルバージョンはこっちに。

2010-11-02

ステム換装


自転車のステムを換えてみた。従来のものより10mm伸ばして100mmになった。
機能的に言えば10mmは結構違うのだが、それよりももっと違うのは、90mmと100mmでは、圧倒的に存在感が違う。10mmは偉大ですよ。

そしてこの選択は結果大成功だったと言える。それはポジションのための機能性というよりも、むしろ見た目の話。たった10センチしか露出がない一見すると目立たないパーツなのだが、もうこれは台風の目というか、これが存在することで全体の姿が一気に自己主張を始める。色が白、というのもキイている。

これはハッキリと言える、「自転車の格というものは、ステムとシートポストで決まる」。

確かに自転車のメインであるフレームを中心に考えると、ステムはフレームとハンドルをつなぐ箇所。シートポストはフレームとサドルとつなぐ箇所、どちらも「つなぎめ・中間点」である。しかし、だからこそ重要なのだ。

こう言ってみればわかってもらえるだろうか。自転車を女性の身体にたとえてみれば、ステムとシートポストは「首筋とウェストライン」である。セクシーポイントだということがおわかりいただけるだろう。おっぱいや、おしりのほうがいいんだ、という向きは若い、まだ若い。

そして、次にエロスを感じるシートポスト探しの旅にまた出かけるのである。

2010-10-18

ProcessingでTwitterのOAuth対応



高校生の時に初めてC言語を学習したとき、いろいろなテーマの中で興奮した部類にはいるのが、「ファイルの読み書き」でした。自分で「ぼうけんのしょ」が作れた、読み込めた!という嬉しさがあって、「うれしい!うれしい!」と小躍りしたのを覚えています。

twitter4jをつかって、ProcessingのアプリケーションにOAuth認証を入れてみましたが、やはりプログラムが外部と交信するのは心おどるものがあります。

もっとも当時、母親が私の机においてあった「はじめてのC」をみて「あんた、エッチな本よんでるね。」と、別の交信のことと勘違いされていた事のほうが、もっと強烈に記憶に残っているのですが。

そうなってくると「read only」と「read and write」というのはどういうプレイのことだろうと、つまらぬ事を考えてしまうほど、僕は大人になったよハイスクールララバイ。

Twitter4Jを使ったTwitterのOAuth認可サンプル

2010-09-05

再来年の大河ドラマ「平清盛」に思いをはせる

あるTweetを読んで思ったのだけれど、平家の落人の里巡礼とか面白そうな気がする。

何が面白そうかと考えてみた。

落人たちが住んでいた、ということはその場所は峠を越え、山間の盆地で、外の世界とは隔離されがちな地形にありそうです。追手に見つかってはいけませんからね、なるべく見つかりにくいところがいいはずです。こういう場所には「隠れ家」「秘境」という価値が付きます。

その一方で、やはり栄華を極めてしまった一族だから、どこでもいいわけではなく(このあたりが「驕れる平家」っぽいと推察)あまり下手なところには居を構えないだろう、と思われます。そこで「人里離れてるけれど、いい感じの風情もあって、落ち着けるところ」を、散り散りになった平家たちが求めて全国に散って行ったのではないでしょうか。

ましてそこに温泉がでていれば、相当に素晴らしい秘湯です。
まとめると、人里はなれてゆっくりできて、それなりに風雅な場所でもあり、もう、そこで人生を終わりまで過ごしても悔いはなさそうな、小さな自分たちだけの国、そういう場所を求めて多くの平家が日本中に飛び散って行ったということになります。秘境駐在員みたいなものです。

そうして、各地にできた「平家の落人の里」を情報化しまとめ上げることで、落人の里クラスターマップが出来上がります。なんというか、ここから何か生みだされるというわけでもない、行き詰まったけど、なんとか「あはれ」に生きていきたい、そんな場所のカタログです。これは結構面白いと思われます。

2010-09-03

2時間エンデューロのサイコンデータ


シマノ鈴鹿、2時間エンデューロ競技の時の、サイクルコンピューターのデータを晒してみる。

2週ごとのラップを見たら、キレイに30秒づつ遅れていっているのが面白い。
あきれるほどの先行飛ばし型後半バテ気味、の脚質なのだ。

2010-09-02

Visualizing Cycling Data


スペインで行われる、グラン・ツール、「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は、他のレースに比べても個人的には一番親しみがある。といっても「スペインが好きだ」という片想いにすぎないのだけれど。

ほかの理由としては、ツール・ド・フランスという絶対的な世界最高レースの後、どこか寂しい、「後の祭り」感があるというのがキいている。

今現在、リーダージャージを着ているフィリップ・ジルベールも親しみのある選手だ。集団から飛び出すアタックが大好き、しかし早く仕掛けすぎて失速も多い、という戦い方がこれまた琴線に触れてしまって親しみがある。馬も自転車も、逃げは美しいのだ。

自転車レースのウェブサイトは情報がうまく整理されていて、ユーザーインターフェイスの勉強になる。自転車だとたいてい「高低差のわかる断面図」「戦況(誰が逃げてるか)」「平面地図(現在距離と残りの距離)」「総合やポイントなどの順位」この4つが基本要素で表示されていることが多い。

これだけの情報があれば、レース状況を思い浮かべることも、クロウトになってくればできるのだろうけど。コスタ・デル・ソルの風景や、白い壁、荒涼とした風景に現れるオリーブ畑と砦の建築、など、やはり風景を見ながら楽しみたい。

2010-09-01

夏のさいご

さる日曜日、夏の終わりの思い出づくりに、鈴鹿サーキットにて「シマノ鈴鹿ロードレース」に参加。
参加競技は、4人一組でコースを3周する「チーム・タイム・トライアル(TTT)」競技と、2人一組で2時間の間に周回数を重ねていく「2時間エンデューロ」の2つにエントリー。

TTTでは、どうも調子が上がらず、なんと最終ラップに入った直後シケイン手前の上りで息が上がってしまうという大失態。TTTは3人目がゴールしないとゴールタイムが認められないというルール。結局なんとかチームに合流はできたが、ずいぶんとスローダウンしてしまい、チームのみんなに迷惑をかけてしまった・・・。

エンデューロ開始の16時になるとだいぶ体調もあがってきた。(遅いな)
ちょうどピットが日陰になるため休憩していると体力の回復もはかれる。
なんといっても、超冷たい冷水シャワーがあり、それを頭からかぶるともう
ベホマをかけられたようなリフレッシュ感覚。

1周10分弱で回ってくるため2週毎にピットインしよう、と相棒と打ち合わせ。ほぼきっかり20分のペースで2週走っては交代、の繰り返し。さすがに後半はペースも落ちてくるが、鈴鹿サーキットの夕暮れ時は、コースと景色が黄金色に輝いていて、本当に美しかった。

エンデューロも無事走り終えて、帰路につく・・・のがなんとなく面倒くさくなって、
そのまま表彰式や屋台、アフターイベントの花火などを入念に楽しんでから帰宅しました。


2010-07-28

見本市

Bikes Of The Tour De France: What The Pros Are Riding | Cyclingnews.com

ツール・ド・フランスは、レースでもあり新型モデルのバイク博覧会でもあるんだね。
来年あたりは、Team HTCモデルにAndroid搭載フレームが登場とか、ないだろうか。

Beautiful Visualization - 見れば美しい


Beautiful Visualization - O'Reilly Media

今って、Visualizationがトレンディなのか。
確かにいろいろと話題はあるような気がするけれども、
「見ればわかる」っていう一言で説明できる気もする。

ロードバイクって見せられる面積が凄い少ないのに
構造とバランスで魅せるってところがいい。
Visualizationもフレームと配色ぐらいで
見せられるのがカッコいいのかもしれない。


2010-07-21

第2回花吉野クリテリウム参戦

奈良県吉野で開催された、「花吉野クリテリウム」に行って来た。平地レースは、Ritsクリテリウムに続いて2戦目。

Ritsクリテでは、なぜか2周目で先頭に立ってしまい最後の1周ではもう、完全に足が残っていなかったという苦い経験をしたので、反省。
今回は中途半端はやめて「前に出るならアタックして逃げる」という誓いを立てていた。するとそのチャンスが全7周回のうち残り3周でやってきた。

僕にでもわかるド・スローペースの先頭集団から、じわっと前に出た。しばらく加速してみるけれど誰も付いてこない。
なら行ってやるー、とさらに下りで加速。8、9周目は単独先頭でスタート地点を通過できた。これは気もちいいもんだ。

Photo by 居留守☆王子

鐘がなって最終周回。上り坂でついに失速。後続につかまったけどそのままなんとか食らいついていって、最後はゴールスプリントに参加。なんとか2位に入れました。

C5カテゴリーは、これで卒業してもいいかもしれない。そろそろ我慢する戦い方も覚えないといかんなあ。


2010-07-02

ジェッディン・デデン

トルコでお土産に楽器を買った。「ズルナ」というクラシック楽器のオーボエの原型なのだそうです。はっきりいってうるさいので、野外で鳴らすとサッカーWカップで有名になった南アフリカの楽器「ブブゼラ」かと思われるでしょう。

オスマン・トルコ軍楽隊の演奏でよく使われているので、このうるささは、戦いに挑む勇ましさを高めるためのものなのでしょうか。









宿泊したホテルの地下にあるお店で撮影した、ズルナが使われる曲「ジェッディン・デデン」。勇ましいですが、どこか郷愁も感じます。

2010-07-01

テルマエ・テュルクとイスケンデル・ケバブ

トルコの温泉に入りたい。
そしてケバブが食べたい。
ソースとヨーグルトをかけてドンブリみたいにして食べる「イスケンデル・ケバブ」というメニューの発祥の地で、トルコの温泉保養地としても有名な、ブルサの街があるというので、行ってみた。

イスタンブールのホテルでネットを駆使して、収集した情報をもとに行く事にした。ブルサはイスタンブールがあるヨーロッパ側から、フェリーでアジア側に渡ってさらに内陸へ行った所。はたしてたどり着けるのか不安だったが、思ったより簡単に目的地に到着。

トルコでは長距離バスが発達していて、バスターミナルはまるで空港の待ち合い所のように広くて整備されている。移動に関しては言葉がわからなくても比較的苦労はしなかった。

イスタンブールの港からフェリーで港町・ヤロワに渡り、そこからバスに乗り、ブルサに到着。タクシーを拾ってイェニ・カプルージャというハマムに行く。

大阪新世界にある「スパワールド」を始めとして、全国各地にもあるだろう「スーパー銭湯」をご存知なら想像してもらえるといいのだが、入場券を買って入ると、あとは中にあるいろいろなサービスが受けられる。ロッカールームもあり、場内を動き回るための日本の浴衣みたいな纏いものもある。床屋やマッサージもあった。



イスタンブールにもハマムはあったのだけれど、そっちは観光客向けという感じ。ブルサのハマムは、素朴ながらも気の行き届いた感じがしてとても居心地がよかった。温泉は足がつかないぐらい深く、円形をしていて、その周りが洗い場になっている。見上げるとドーム型の屋根に月の形をした(イスラムだ)明かり取り窓も見える。

きやすく話かけてくれたおっちゃんには「おまえ、カザフスタンから来たのか?」と妙な限定をされた質問をされ「ジャパン」と応えたがあまり要領を得ていなかった。そんな国があるのか、みたいな反応だった。

風呂でさっぱりしたあとは、お待ちかね、イスケンデルケバブの発祥の地、イスケンデルでケバブを食べた。しかし店の名前が国際的な名称になるとはおもしろいな。「広島焼」どころか「みっちゃん焼き」ぐらいローカルな名称が流布するとはおもしろい。

こっちは新店舗で、大きい。元祖本店は別の場所にちんまりとあって、行列してたりする。

ブルサからイスタンブールに帰るのが実は大変だった。

ちょうど断食(ラマザン)が明けた、日本で言えば正月三が日みたいな時期だったので、地方からイスタンブールへ向かうUターンラッシュのまっただなか。帰りのバスの席があるかないか、ぎりぎりみたいなところだった。チケットの列にならんでいるとなんだか親切なトルコ人たちがチケットカウンター購入を横からサポートしてくれたり、乗車するバスの位置を教えてくれて「急げよ!気をつけてな!」みたいな感じで見送ってくれた。ありがとう、トルコの人たち。

フェリー乗り場に付くと、次の船は3時間後とか。雨の船着き場の食堂やカフェは人でごった返していた。チャイとコーラを何杯も飲んでイスタンブールへの出航を待った。なんとなく頭には「津軽海峡・冬景色」の音色がかすめていた。

orca 2011がアリだと思う理由


まだまだ修行中の身でありながら、ソフトウェア業界の技術スピードのサイクルというものになじんでしまったため、機材のアップデートのサイクルに敏感に反応してしまう。




ポイントは、電動デュラエースのバッテリーの据え付け位置。はっきりいって、ダウンチューブの目立つ位置にバッテリーがぼこっと乗っかっているフォルムは、何が何でも許す事はできなかったけれど、こうしてクランクに隠されるようにチェーンステーにつり下げモノレールのように据え付けられていれば、ケイデンスメーターとあまり変わらなく感じる。
アリだ。
シマノさんの、このバッテリーの変な形状は正気の沙汰か?と疑問を持ったが、そこはさすがヨーロッパのデザイン・ドリブンな製品設計、フレームのここになら付けたってもええで、というデザイナーの思いが感じられる。


この2011モデルの形で、I`m Gold カラーは出るのかな。見てみたい。



とりあえず、今週末開催のツール・ド・フランス、エウスカルテルが映ったらガン見してやろう。


2010-06-21

orca 2011

次のモデルのOrcaが発表されたもよう。
いかん、好きだこれ。

戦闘的で、かつフレームのグラフィックデザインにこだわってる。

ディープリムが似合う。
え?ってことはディープリムホイールも必要ってこと?

トライアスロンバイクはこれかなあ、などと言ってみる。

2010-01-20

アジアとヨーロッパの境のダンジョン

ンジョンは冒険者の行く手をさえぎるもの。
冒険者はダンジョンを突破しようとする。
突破されないダンジョンはない。
枯れない花が咲かないのと同じこと。

イスタンブールはただの一度も突破されてはいない。
古代ローマ時代に作られた「テオドシウスの城壁」があったからだ。
そのときは「ビザンチウム」という名だった街の、最強の防壁だった。
ローマ時代から難攻不落の城塞都市だった。

アジアのほうからやってきたオスマン帝国軍。
彼らは城壁のない海のほうから船で攻め込んだ。
しかしイスタンブールには海にも強力な守りがある。
狭い海峡に鎖を張って、船が湾に入れないようにしていたのだ。

そこでオスマン帝国は船を陸に上げた。
丸太をしきつめて、油をかけ、その上を船を押して転がして進めた。
そして湾の中に船が入り込んだ。
イスタンブールは落ちた。

まるでゲームの中のバグで勝ったようなオスマン軍。
守ったほうも、負けたとは思わなかっただろう。
そんな手があるとは思わなかっただろう。
思ったとしても、まさか本当にそんな所を通るとは。

戦いの舞台となったイスタンブール。
今は静かで優しくてどこか切ない明るさがある。
石畳に路面電車が行き交い活況な市場が立ち並ぶ街。
モスクがそびえ立つ丘が海にむかって突き出している。

2010-01-13

ミディエ ドルマス



ール貝に入った炊き込み御飯。一口サイズでトルコの「たこ焼き」とでもいうようなお手軽料理。米にしみ込んだ貝の出汁がたまらなく上手い。出汁文化のある国は、スペインといいトルコと良い、裏切らない料理を食べさせてくれる。



この料理のポイントは、日本のたこ焼き屋台のように「道ばたで売っている」のが醍醐味。売っている人のところにいって一つ目を美味しそうに食べると、次々と新しいムール貝を差し出してくれる。日本にも「わんこそば」というものがあるらしいけれど、貝を皿とスプーンにして食べるというアイデアで次々と口に入れてしまう。

食べ終わったら会計。安い。トルコにいったら是非食べるといい。

アイラン


ルコの飲み物。ヨーグルトから脂肪分を取り除いて水分と乳清だけにして、塩で味をととのえたもの。たいていの店においてある。


ヘルシーな雰囲気と味のするものなので、日本にも合うと思われる。